世界有数のビジネス街という側面にとどまらない、洗練された魅力を放つ街、東京・丸の内。その丸の内で、高感度なゲストたちに支持されているのが「THE CITY BAKERY BISTRO RUBIN 丸の内オアゾ」。ニューヨーク発のベーカリー&カフェ、「THE CITY BAKERY」のビストロ業態です。
同店が、アメリカの食を楽しむフードイベント、「TASTE OF AMERICA 2023」(アメリカ大使館主催)にて、カルローズを使用したメニューを提供したことは記憶に新しいところです。「THE CITY BAKERY BISTRO RUBIN 丸の内オアゾ」が考える、ライスメニューの可能性とは?
「自分の大切な人を自宅に招くように店に立ち、 料理を作り、お客様をお迎えする」
ニューヨーク発祥「THE CITY BAKERY」の日本運営を任されるのは株式会社フォンス。軽井沢で蕎麦「川上庵」、洋業態の「ベーカリー&レストラン沢村」など、高感度な飲食店やライフスタイルショップを手掛けることで知られています。
同社の矜持は「自分の大切な人を自宅に招くように店に立ち、料理を作り、お客様をお迎えします。」
フォンスが日本でTHE CITY BAKERYを手掛けるのは、THE CITY BAKERY世界初進出の地を日本と決め、日本の運営パートナーを探していた創業者モーリー・ルービン氏(元敏腕テレビプロデューサーと異彩の経歴!)が、フォンスの考えや活動に共感したことに始まります。ニューヨーク発でありながらも、その土地の空気感や暮らし、カルチャーなどを取り込んだ「街のベーカリー」としての独自の店作りがパンラバーの支持を受けていることは周知の通りです。
THE CITY BAKERYのビストロ業態である「THE CITY BAKERY BISTRO RUBIN 丸の内オアゾ」は、フランス料理の技法を土台にシェフの自由な発想で紡ぎ出す、パンに合うおいしい料理で知られています。オールデイ営業の同店は、一日中途切れることなく、丸の内ワーカーや家族連れ、外国人観光客などが集い、連日大盛況。ニューヨーカーが日常使いするレストランをイメージしたという艶やかな色調の空間はリラックスを誘い、フロアスタッフは皆気さくでほどよい距離感がゲストに好評です。
「お客様のそんな期待に応えるにあたり、〈TASTE OF AMERICA 2023〉はとってもいいきっかけでした。THE CITY BAKERYはニューヨーク発の店であること、また我々は日頃から肉類などアメリカ食材を使用することも多いので、このイベントとの親和性という視点ではまったく問題ない。さらに、今回のTASTE OF AMERICAのテーマが【ReNEW!】ということで、我々が慣れ親しんだアメリカ食材を使用し、お客様への新しい提案メニューとして届けられればと参加を決めました」
2023年新春、アメリカ大使館は、TASTE OF AMERICA 2023参加候補レストランを招き「TASTE OF AMERICAキックオフイベント」を開催。当日は約30アイテムのアメリカ食材やワインが華々しくプレゼンテーションされました。向井シェフは、アメリカ食材を使用したイベントメニューを店で展開するにあたり、このイベントに参加し、各食材の生産の有り様や、取組むファーマーのパッション、味わいの特徴などをインプット。同店ならではの「パンに合う一皿」のイメージを膨らませたのだと言います。
スタッフと協力し試作を重ねた末に、向井シェフは4つのアメリカ食材を使用し〈アメリカ産ポークテンダーの香り高いムニエル カルローズとデーツシロップの焼きリゾットとプルーンソース〉をTASTE OF AMERICA 2023期間限定ランチメニューとすることに決定。
「食材やスパイスで、他民族の国であるアメリカの多様性を表現しました。自由な発想で改めて食材や食文化に向き合うことで、それぞれの長所が活きる新しい価値【ReNEW!】を作り上げられたらと考えたメニューです。コロナ禍からの本格回復を祈り、renew your hopes(=希望を取り戻す)の思いも込めています」
「当店は、パンに合う一皿をご提供しています。コメを、いわゆる「主食としてのご飯」と捉えると、パンとの共存は難しいかもしれません。しかし、THE CITY BAKERYではそもそも、コメも数多ある食材のひとつ、野菜のひとつとして捉えています。そのため、今回のリゾットや、サラダなど、様々な活用法で、自家製パンと合わせて召し上がっていただけると思います。デザートでの活用も面白いかもしれません。カルローズは何でも合うと思うのでいろんなアイデアは膨らみますね」