なぜ必要なのか? の視点で考える
- アルテゴでは、10ブランドの直営事業やFC事業を展開されていますが、ご担当の業務内容は、どのようなものなのですか。
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弊社の事業は、ベーグル&ベーグル(ベーグル専門店)や、モミトイ(タピオカドリンク専門店)、クレープファミリア(クレープ店)など、軽飲食ブランドが多いのですが、私は、主に重飲食ブランドを担当しています。
事業部長として各ブランドを総括し、新規事業開発にも取り組んでいます。
メニュー作りに関しては、全店で打ち出すような企画を実施する際、アイデアを伝えるのが役目です。
- マネージャーや開発担当者に、レシピのイメージや方向性などを示されるのでしょうか。
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大切にしているのは上位概念です。それ(新メニュー)が、なぜ必要なのか? を考え、やりとりを繰り返します。これを作ってくれ、と指示を出すより、テーマを共有して試行錯誤した方が、アウトプットの精度が高くなります。
エンドユーザーのニーズがなければ、商品は成り立ちません。例えば、今、鶏肉の使用量が非常に上がってきています。食量が増えている。加えて、最近のキーワードとして、スパイスがある。ユーザーへのヒアリングでは、1週間に1回は、カレーを食べたい、辛さやシビレ系の物を食べたい、という潜在ニーズが感じ取れました。
それらを掛け合わせて考えると、ジャマイカ料理の「ジャークチキン」のようなメニューに落ちてきます。すでに販売しているメニューですが、フォーカスして売り出してはいませんでした。提案の仕方を変え、もっとインパクトのある作り方をしたい。開発の糸口は、今後、はやりそうなもの、注目されそうな食材の見極めにあります。それを逆算して、早めに打ち出すことです。