USAライス連合会

業界情報
ページ

RICE MENU NAVIライスメニューNAVI

Rice menu NAVI 5台のフードトラックで、
「エスニック料理」を提供

和田裕人 es.tokyo 代表

2020年9月11日
  • facebook
  • Twitter

ニッチ商材として選んだ「エスニック」

イタリアンのご出身だとうかがいました。

調理師の専門学校では、イタリアンを専攻していました。卒業後は、仲間とすぐに、お店を立ち上げたかったんです。ところが、準備段階で見積もりを出してみたら、初期費用に1000万円以上掛かることが分かりました。

そこからフードトラックの世界へ?

自分たちの予算内でできることはないか、いろいろ探してみたんです。
当時は、まだ、屋台に近いイメージでしたが、飲食でもこういう形態(フードトラック)があることを知りました。このスタイルなら実現できると思い、イタリアンの実店舗で1年間ほどオペレーションを学んだ後、短期ながらサラリーマンも経験して、独立資金を貯め、2012年に開業しました。

カルローズを使用した、1番人気の「ナシゴレン」
「エスニック料理」を選ばれた理由は?

イタリアンはパスタのメニューが外せませんが、車内での調理を考えると、茹で時間など、オペレーション的に難しい部分がありました。加えて、商材として考えた場合、パスタは、コンビニでも販売されています。どこにでもあるものより、ニッチな商材を選びたかった。
当時(2012年頃)は、エスニックといっても、「ガパオライス」や「グリーンカレー」が、なんとか認知されている程度でした。そうした状況から、エスニックで行こうと決めたんです。

試行錯誤の末に「カルローズ」を採用

カルローズを使用した、1番人気の「ナシゴレン」
メニュー開発でご苦労はありませんでしたか。

(調理師として学んだ)料理のベースがあったので。調味料の扱いなど、確かに戸惑いはありましたが、割とすんなり、レシピを作ることができました。独自ブレンドのソースは2日以上熟成させ、調味料は、ほぼ現地のものを使っています。
厨房(足立区北千住)で7割ほど出来上がったものを、(フードトラックの)出店場所に運び込み、3割くらい調理して、出来立てを盛り付ける、というスタイルで提供しています。

おコメ選びでは、試行錯誤されたとか。

「ナシゴレン」をメインメニューにしようと思い、最初はジャスミンライスを使っていたんです。
これが、結構高かった。もうちょっと安価な商品はないかと探していたところで、中粒米を見つけました。日本米も含めて、いろいろなおコメを使ってみて、最終的に、カルローズに着地しました。

カルローズを使用した、1番人気の「ナシゴレン」
カルローズを使用した、1番人気の「ナシゴレン」
カルローズをお使いになったご感想は?

使いやすいですね。水分量がちょうどいい。調理しても、おコメが割れない。チャーハンとの相性もいいし、アジアンフードに最適だと思います。早い段階で1本化して、1年目から使い始めました。おコメは、梅雨時に水分量を変えるなど、扱い方に気を遣いますが、カルローズは季節によるぶれもなく、安定しています。

フードトラックで未来創造に挑む

今後のメニュー構想についてお聞かせください。

オープン当初に比べれば、「エスニック料理」は浸透してきたと思います。とはいえ、サラリーマンの方も年齢が上がると、「ナシゴレンって何?」と、質問されることが多い。
現在は、「ナシゴレン」「ガパオライス」に、オリジナルの「アジアンミートライス」を加えた3種をメインに展開していますが、これらをもっと身近なものにしたい。「シンガポールチキンライス」あたりだと、お客さまにもなじみがあるようなので、まだ試作段階ですが、今後の導入を考えています。

フードトラックの運営には、特別な思いを寄せられてきました。

フードトラックが、当たり前のように街にある、そんな未来にしたいと考えてきました。現在、8名のスタッフがおり、5台のフードトラックを運営しています。主な出店エリアは、大手町、品川、青山、日比谷です。

都内の一等地に移動して販売できるのが(フードトラックの)強みですが、リモートワークが加速して、危機感を抱いています。ビジネス街に加え、最近はタワーマンションエリアにも出店し、週に2~3回の頻度で、夜に営業しています。

明日への取り組みとして、検討中のプランはありますか。

オフィス街での販売だけではなく、展示会などにも販売機会を広げて取り組んでいます。仕込み場から、Uber Eatsでデリバリーを行うなど、新たな販売方法も計画中です。移動販売の強みを生かしながら、社会変化に応じた運営形態を模索しています。

es.tokyo フードトラック
es.tokyo  代表 和田 裕人(わだ ゆうと)

Profile es.tokyo 代表 和田 裕人(わだ ゆうと)

調理師の専門学校でイタリアンを学ぶ。卒業後、イタリアンレストラン等を経て、2012年、フードトラックで、es.tokyoを創業。アジア各地で地元の人気店を巡り、それらの経験を元に、オリジナルレシピを開発。2日以上熟成させた独自のブレンドソースや、現地の調味料を惜しみなく使い、本場の味として、多くのファンを獲得。現在、8名のスタッフを抱え、5台のフードトラックを運営している。

es.tokyo
住所
〒120-0026 東京都足立区千住旭町2-8 村井ビル2F
TEL
070-6654-8783
WEB
http://es-tokyo.boy.jp

Find out! Calrose 「アジアンフードを支えるカルローズ」

今回の発見は、アジアンフードと好相性で、季節変化の影響も少ない、カルローズの安定性。
フードトラックを運営するes.tokyoの機動力と美味しさを支えていました。

アジアンフードを支えるカルローズ アジアンフードを支えるカルローズ