イベント準備をきっかけに新業態に挑戦
- オープンは、2020年の6月下旬。フードトラックへの挑戦は、テイクアウトの強化策だったのでしょうか。
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実店舗として、「焼き鳥ともつ鍋 かりんこ」(福岡市中央区)、「波葉のかりんこ」(福岡市博多区)を展開しています。フードトラックは、コロナ対策として取り組んだものではなく、もともと、イベント出店に向けて準備していたものです。
平日は実店舗に入り、週末は福岡市内で開催されるイベントに出店しようと計画していました。2020年2月に(キッチンカーを)作り始めたのですが、あれよあれよという間に、コロナの影響でイベントが減っていき、街中営業に切り替えたんです。
- メインメニューも当初は違っていたのですか?
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「ポークたまご」は、当初の計画のままです。沖縄を旅した際に出会いました。お店は、毎日、同じ場所で、同じように調理しますが、フードトラックは場所を移しながら、違う空気を味わえます。沖縄同様、福岡も海が近い。いろいろなイベント会場で「ポークたまご」を提供できたら、最高だろうなぁと思いました。
ランチ時間がずれてしまったビジネスマンが、すぐに移動しなくてはならないようなとき、ちょこっとお腹に入れるのに、「ポークたまご」は便利です。手軽だから、コンビニのおにぎりに代わるものとしても、需要があるだろうと考えました。
この業態(フードトラック)では、調理で最終加熱が求められる場合が多く、おむすび系なら、焼きおにぎりなどが一般的です。「ポークたまご」という(ご飯を巻く)形で、おむすびを提供しているフードトラックは、他にはないと思います。保健所との細かな相談を繰り返し、試行錯誤して、ようやく実現に至りました。