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スポーツ栄養と
カルローズ

アスリート

健康のためウォーキングをする運動愛好家も、競技力向上のために激しいトレーニングを行うアスリートも、日々のトレーニングや試合に向けて心身を常に良い状態に整えることが大切です。食事と栄養面では、運動時に必要なエネルギー源となる炭水化物を過不足なく摂取すること。また、次の試合やトレーニングまでに筋グリコーゲン*の材料となる炭水化物や、筋肉のダメージを修復するたんぱく質を適量、適切なタイミングで取ることがポイントとなります。

*筋グリコーゲン:筋肉に蓄えられる糖の一種で、筋肉の収縮のためにエネルギー源となる。

1.アスリートの基本

運動愛好家やアスリートにとって、健康維持と競技力向上のための食事の考え方は世界共通です。目標とするエネルギーや栄養素の必要量は、年齢、性別、競技レベルや競技特性などにより異なりますが、食事の基本は、野菜、果物、豆類、穀物、脂身の少ない肉や魚介類1)などで構成されます。 アスリート達が競技力向上のためにどのような食生活を送っているのか。また、ハードなトレーニングに耐えるパワーとスタミナの源であるおコメをどのように取り入れているのか。アメリカオリンピック・パラリンピック委員会のシニアスポーツ栄養士、ヌワニー・ジャヤラットさんのインタビュー記事から、スポーツ先進国アメリカのアスリート達の食生活を覗いてみましょう。

アメリカオリンピック・パラリンピック委員会シニアスポーツ栄養士
ヌワニー・ジャヤラットさんインタビュー

アメリカオリンピック・パラリンピック委員会シニアスポーツ栄養士 ヌワニー・ジャヤラット

Profile アメリカオリンピック・パラリンピック委員会シニアスポーツ栄養士
ヌワニー・ジャヤラット

大阪府出身。高校卒業後、渡米。カリフォルニア大学バークレー校を卒業後、米国登録栄養士(RD)となる。コロラド州立大学コロラドスプリングス校で修士号修得後、アメリカオリンピック・パラリンピック委員会(USOPC)で勤務。2018年にネブラスカ州立大学へ移り、D1大学チームの栄養管理を行う。21年の東京五輪ではチームUSAに帯同。22年1月よりUSOPCでシニアスポーツ栄養士に着任。現在、アクロバット、コンバットスポーツ担当として、レスリング、柔道、テコンドー、器械体操代表チームなどの栄養サポートを行う。

2.カルローズを使った「勝負飯」レシピ

スポーツをする際は、できるだけ多くのエネルギー源をグリコーゲンという形で、筋肉と肝臓に蓄えておくと有利です。また、激しい練習や試合の前後は、胃腸の機能が低下しやすいため、消化の良い食材や料理を選ぶことも大切です。
その点、脂質の少ないカルローズを使った「勝負飯」であれば、胃腸に負担をかけずにしっかりとエネルギーを補給出来ます。また、ハーブやスパイス、オリーブ油、ドレッシングとの相性も良く、茶碗で食べるご飯とは違った味わい方が楽しめます。
アメリカのトップアスリートに大人気のワンプレートで整えられる「牛肉のファヒータとスパニッシュライス」「鶏のケバブとターメリックピラフ」「鶏のTERIYAKIブッダ風ボウル」の作り方をご紹介しましょう。

1) International Olympic Committee (IOC). “Nutrition for Athletes”. Olympic World Library. 2012-04, https://library.olympics.com/Default/doc/SYRACUSE/74010/nutrition-for-athletes-a-practical-guide-to-eating-for- health-and-performance-based-on-an-internatio?_lg=en-GB , (参照2022-11-16)

「スポーツとカルローズメニュー」監修:橋本玲子