いくつになっても元気に楽しく過ごすためには、無理のない範囲で体を動かし、十分な栄養と睡眠をとることに加え、社会や人との接点のあるライフスタイルを心がけることが大切です。食生活の面では、「主食・主菜・副菜」を揃えた食事により良好な栄養状態を保つことが、筋力や認知機能などを含む生活機能の低下と介護予防のためには欠かせません。
1.一日に必要なエネルギー量やたんぱく質を摂取する
高齢期になると、「食欲の低下」や「一度に食べる量が減る」「肉や魚などのおかずをあまり食べない」などの理由で、一日に必要なエネルギー量やたんぱく質が不足する方が増える傾向にあります。
このような状況が続くと免疫力だけでなく、筋肉量の減少や筋力・体力の低下が生じ、フレイル*を引き起こしやすくなります。
食事はなるべく手間をかけずに、「主食、主菜、副菜」を揃えるのが理想です。また、一度に量が食べられない時は食事を小分けにしたり、補食*として良質のたんぱく質や炭水化物、ビタミンやミネラルの豊富な牛乳、ヨーグルト、果物などを取り入れ、栄養状態を良好に保つようにしましょう。
*フレイル:加齢により体や心のはたらき、社会的なつながりが弱くなった状態を指します
*補食:通常の食事で取り切れないエネルギーや栄養素を補う食べ物や飲み物
2.カルローズを使ったお勧めレシピ
カルローズの特徴は何と言っても、「おコメの浸水時間が要らない」、「早炊きモードで炊ける」、「小人数分であれば13~15分で茹であがる」ことです。また、高齢期に不足しがちな肉や魚などのたんぱく質と組み合わせて食べられる調理方法や味付けも、バラエティに富んでいます。 健康的な食生活を無理なく続けるためのアイディアとして、カルローズを使った手軽に作れて栄養価の高いメニュー「カルローズ入りコーンスープ」「かにかまと卵のあんかけ炒飯」「炊飯器で作れるケイジャンチキンライス」の3品のレシピをご紹介しましょう。
3.運動も食生活も無理なく続けることが大切
体を動かすことで、生活習慣病やがんの予防、うつや認知症などのリスクを下げられることが分かっていますが、無理をすると思わぬ事故やけがにつながります。
厚生労働省が策定した健康づくりのための身体活動指針(アクティブガイド)1)では、健康のために、65歳未満の成人では中等度(早歩き)以上の身体活動を1日60分以上、65歳以上の高齢者では、運動強度を気にせず1日合計で40分以上体を動かすことを推奨しています。健康づくりのため、無理なく続けるようにしましょう。
1) 厚生労働省 健康づくりのための身体活動指針 アクティブガイド 2013-03
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000002xple-att/2r9852000002xpr1.pdf(参照2022-11-23)