2020年のカルローズ料理コンテストは、カルローズを使った「食べるスープ」メニューを募集します。
ヘルシーでバランスの良い食事が求められる昨今、外食や小売でも、“スープ”の種類は増え、進化しています。コースメニューの1品としてだけではなく、具沢山で主食となるスープや、暑い夏でも食べやすい冷たいスープなど、“スープ”は、「食べるスープ」として、新しい可能性を示しています。

応募総数は過去最多の487作品。学生部門の優秀賞3名が決定!
今年のテーマは“食べるスープ”。スープと合わせてもべたつかず、おコメの粒感が感じられるカルローズの特性を生かしたレシピを募集しました。新型コロナウイルスの影響で各校とも授業体制やカリキュラム変更を余儀なくされる中、応募総数は過去最多の487作品(昨年実績263)を記録しました。また、今年の優秀賞は高校生2名と専門学校1年生の全員が10代で、例年には無い結果となりました。
審査員総評
食べてもらいたい人にとどけ!~コンテストに込めた学生さんたちの思い~
食べてもらいたい人を思い浮かべながら作られた入賞作品は、カルローズの特長を生かしながら、味付けや盛り付けなどに学生らしいチャレンジを感じました。今後の課題として、他の人が再現しやすいレシピづくりや手順も考えるようにすると良いと思います。(青島邦彰氏)
調理師学校在学中だと古典的なものも多い中、変わった個性的なお料理もありました。
味ではなく見た目やイメージ、考え方からの選考判断となるため難しいと思いますが「相手にどう伝えるか」ということも必要な力だと思います。
現場で求められるのは料理の基本的な味と個性だと思うので、このようなチャレンジは料理人としてスタートしてからも大切なポイントだと思います。(石井真介氏)
丁寧にコンクールに挑んだ人、考えることにたくさんの時間を費やしたであろう人の作品は、書類だけでも十分に伝わってきました。
授業の一環で取り組む場合も多いと思いますが、ぜひこれからも楽しんでコンクールと向き合って、いっぱい悩んで臨んでください。(森枝幹氏)
エピソードがはっきりとしていて、誰に向けた料理なのかがわかる作品を選びました。家族など、身近な人に向けた作品が見られたのが、学生部門らしくてよかったと思います。
「これを食べてほしい」という思いがはっきりと表れているのはよい作品だと思いますし、そういった作品が今後もっと増えてほしいと願っています。(淀野晃一氏)
審査員メンバー
シンシア オーナーシェフ 石井真介氏/(株)eat creator エグゼクティブディレクターシェフ 森枝幹氏/(株)クーニーズ・アソシエ 代表取締役 青島邦彰氏/(株)柴田書店「月刊専門料理」編集長 淀野晃一氏/ USAライス連合会(株)
※学生部門においてもプロフェッショナル部門と同様のメンバーが審査にあたりました。
優秀賞3名の方々へは、賞金3万円と表彰状を贈呈、副賞として「カルローズ」5kg を進呈いたします。USAライス連合会は、今後も食に携わるプロを目指す方々への研鑽の場として当コンテストの門戸を開き、「カルローズ」とおコメ料理の可能性について学ぶ機会を提供してまいります。
学生部門 コンテスト受賞者(敬称略・50音順)

優秀賞
サッパリ胡瓜の冷製スープ
扇谷彩花(おうぎや あやか・16歳)
北海道文教大学明清高等学校 食物科
北海道札幌市
扇谷さんコメント:カルローズの軽い食感を生かし、夏の暑い時でも老若男女問わず美味しく食べられるスープを心掛けました。さっぱりとした味わいと食感を出すための味のアクセントを出すことに苦労しましたが、入賞できて嬉しい気持ちでいっぱいです。これからもたくさんの料理に触れながら、食べる側の気持ちをしっかり考えられ、作った人の顔が見える一皿を作れる料理人になりたいです。
食物科 三國先生:本校は食物科をもつ調理師養成施設の高校です。コンテストに参加することは本人に自信をもたらし、他生徒に刺激を与える相乗効果も期待できることもあり、『大切な誰かに料理を作る』という目的を掲げ、食物科の全生徒を同コンテストに参加させることにいたしました。定番にこだわらず高校生らしいユニークな発想で向かう姿勢に関するアドバイスを心掛けています。そして高校生活の中では、何事もチャレンジする事を教えていきたいと思います。

優秀賞
ほたてカルローズ餃子~つばき油香る三陸魚介あんかけスープ~
金野友菜(きんの ゆうな・16歳)
岩手県立大船渡東高等学校 食物文化科
岩手県大船渡市
金野さんコメント:レシピ考案中に熊本の大雨災害があり、東日本大震災を思い出しました。災害の大変さと復興の為に働いている人たちに感謝を込めて三陸の魚介の恵をカルローズとスープで表現しました。
三陸の海を食べるスープとして表現することが難しく、挫折しそうになりましたが、最後までやり遂げることができて良かったです。将来は私ができることで人の役に立てること、食で元気づけられたら、と思っています。
食物文化科 及川先生:本校の食物文化科は3年間を通じて日本料理、西洋料理、中国料理についての知識と技術を教えています。コンテストに参加することで、試行錯誤による生徒の技術向上、他者からの学びで意欲が高まることを期待しています。コンテストに参加する生徒たちには、手軽さとコスト、地域の食材を使用することを心掛けるように助言し、調理の知識や技術の向上につながるようにサポートしています。

プロフェッショナル部門第一次審査通過のファイナリスト決定!
テーマは “食べるスープ”/応募総数は624作品で昨年を大幅に上回る
USAライス連合会日本代表事務所(本部:米国バージニア州)は、カリフォルニア産の中粒種「カルローズ」を使った料理コンテスト、第8回「カルローズ」料理コンテスト 2020の第一次審査を去る8月11日に実施し、「プロフェッショナル部門」の最終審査に進むファイナリスト10名を選出いたしました。
今年のテーマは「食べるスープ」で、対象は「プロフェッショナル部門」(外食産業に従事する方)と「学生部門」(栄養調理系学校)の2部門で、2020年5月1日(金)~7月31日(金)の期間でレシピを募集いたしました。

新型コロナウイルスの感染拡大で外食産業に関わる方々へ多大な影響が及び、また学校では授業体制やスケジュール変更を余儀なくされる中、多くのご応募を頂きました。
本年度は「プロフェッショナル部門」137作品(昨年実績116)、「学生部門」487作品(昨年実績263)、応募総数は624作品となり、昨年実績の379作品を大きく上回る結果となりました。
尚、一次審査を通過したファイナリストの方々の最終審査及び表彰式を2020年9月10日(木)に予定しておりましたが、新型コロナウイルス感染拡大の状況を鑑み延期といたします。延期日時については決定次第お知らせいたします。
書類審査を通過した学生部門の優秀賞受賞者3名の発表についても、上記詳細とともにお知らせする予定です。
一次審査を通過した10名の方々 (五十音順、敬称略)
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青柳美波
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上野憲謙
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江頭正揮
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加藤太輔
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菅原裕也
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田畑翼
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丹羽星斗
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布川祐介
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早見裕亮
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増田弘明
今後の審査スケジュール
書類審査終了しました8月中旬までに書面にてご連絡いたします。
実技審査および結果発表終了しました8月中旬までに書面にてご連絡いたします。
書類審査を通過した学生部門の優秀賞受賞者3名の発表についても、上記詳細とともにお知らせする予定です。
上田さんコメント:夏に祖母の家で食べたお茶漬け、お世話になった祖母に感謝を込めて思い出の味にアレンジを加え、記憶に残る一品になるよう工夫しました。
応募締め切りまで試行錯誤を重ね、料理のおいしさを伝えることの難しさ、作り出すことの大変さをコンテストで学ぶことができました。入賞は驚きましたが、素直に嬉しく思います。サポートしてくださった先生、ずっと応援してくれている母に感謝の気持ちでいっぱいです。今後は、恩返しの気持ちがこもった料理を提供できるような調理師になりたいです。
西洋料理 中田教授:コンテスト募集期間は世界的に大変でしたが、料理を始めたばかりの学生にとって大事な時期でもあり、夢や希望に満ちた灯火を消すことなく、創り出す苦労を少しでも体験してもらう良い機会だと思いました。生徒たちにはコンテストに出場する『勇気』を持たせるように心がけ、自分の意思と力で創り出すようにサポートしました。入賞した上田さんは料理を初めて1か月あまりでしたが、この受賞が自信につながり、これからは自分自身の力で料理人として成長していくと思います。良い機会を与えて頂き、ありがとうございました。