USAライス連合会

おコメの主成分である炭水化物は、脳や体の重要なエネルギー源です。炭水化物は体内で消化されるとブドウ糖に分解され、血液中の血糖として利用されるほか、肝臓や筋肉ではグリコーゲンという形で蓄えられます。運動時には多くのエネルギーが必要となるため、スポーツをする人は日頃から食事や補食^※1で、おコメなどの主食を積極的に摂る必要があります。

おコメは、砂糖の主成分であるショ糖やブドウ糖などの糖類に比べて体内でゆっくりと消化されるため、練習やトレーニング、あるいは試合の前に摂取すると、エネルギーを持続するのに役立ちます。また、運動で使われた筋肉や肝臓のグリコーゲンを回復し、筋肉の分解を防ぐためにも、炭水化物の豊富なおコメは欠かせません。

さらに、おコメにはビタミンB群、カリウム、マグネシウム、葉酸、鉄、食物繊維など、15種類以上のビタミン・ミネラルが、まんべんなく含まれており、運動時のエネルギー源となるだけでなく、得られる恩恵は多岐にわたります。

※1 補食：通常の食事で摂り切れないエネルギーや栄養素を補う食べ物や飲み物。

1日の中で複数回練習や試合が行われる場合、使われた筋肉や肝臓のグリコーゲンを、出来るだけ早く回復させることが重要です。筋グリコーゲンが減少したまま次の練習や試合を行うと、競技パフォーマンスの低下につながるだけでなく、筋肉のたんぱく質が分解されてしまい、体づくりの面からも悪影響を及ぼします。

脂質が少なく消化の良いおコメは、運動後の疲れた胃腸にも優しく無理なく食べられるため、運動後なるべく早めに摂取するのがおすすめです。その際、炭水化物とたんぱく質を同時に摂取すると、筋グリコーゲンの回復が促進されると言われています。

また、スポーツ選手が直面する深刻な栄養問題の一つにエネルギー不足があります。アスリートの場合、食事による摂取エネルギーから運動によって消費するエネルギーを優先的に差し引き、身体機能を維持するために利用可能なエネルギーがどれだけ残っているか、という視点に立って考えます。体内で利用可能なエネルギーが不足する状態が長く続くと、心身に様々な健康障害が起こり、競技パフォーマンスの低下やケガの原因にもつながります。とりわけエネルギー不足の状態にあるスポーツ選手は、炭水化物の摂取量が不足する傾向にあるため、日頃から低脂肪・高炭水化物のおコメを積極的に摂ることが大切です。

健康的な食事や食品がいつでも利用できるよう食事計画を立てることは、忙しい毎日の中でトレーニングを効果的に行うためにも、大変重要なことです。そのようななかで「カルローズ」は、浸水時間が短く、短時間で調理が出来るため、運動前や運動後に必要なエネルギーを素早く補給するのに適しています。

また、「カルローズ」は調理方法が豊富（ゆでる、蒸す、煮る、炊く、炒める、揚げる）で、白飯やリゾット、チャーハン、ピラフにして主食として食べるだけでなく、スープやサラダ、スイーツとしても相性が良いことから、メニューのバリエーションが豊富であることも大きなメリットです。

合宿や遠征などで移動の多いスポーツ選手にとって、いつでも、どこでも、手軽に様々なおコメ料理が楽しめ、エネルギーを補給できる「カルローズ」は、スポーツをする人にとって心強い存在です。

おコメには、人の小腸では消化吸収されず大腸まで届き、腸内細菌のエサになるレジスタント スターチが含まれています。レジスタント スターチには腸内環境を改善し、食後の血糖値の上昇を緩やかにしたり、血中のコレステロールを低下させる働きがあり、その量は、炊き立てのご飯よりも、一度冷めることによって増えることが分かっています。冷めても美味しい「カルローズ」は、健康面でもメリットが期待されています。

スポーツ先進国のアメリカでは、グルテン不耐症・過敏症の選手が多いため、グルテンフリー食品であるおコメは、安心して炭水化物が補給できる主食として欠くことができないパワーフードとなっています。

おコメや野菜、豆類など、植物性の食品を中心としたプラントベースの食事は、健康な体づくりにやさしいだけでなく、環境負荷が少ないことから、世界中でその価値が見直されています。炭水化物の豊富なおコメをしっかり食べながら、動物性と植物性のたんぱく質をバランスよく摂る。これからのスポーツをする人のサステナブルな食べ方と言えるでしょう。